計画的に学習しない子への対策法は?

最初から完璧な計画遂行はできません。段階的に促していきましょう。

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計画性のある学習のメリットは、「学習の無理無駄がなくなる」「(宿題などの)やるべきことの抜け漏れがなくなる」ということです。また、高学年になって自分で学習管理ができるようになると、自分の苦手分野の克服などを自分でカリキュラム化できるようになるので、小学生卒業までに計画性は身につけたいものです。
ただ、だからと言ってビジネスパーソンがするような手帳での管理などをいきなりさせるのは難しいです。まず、家庭内で勉強をする「約束」ができるようにするようにしましょう。例えば、好きなテレビ番組が8時にあるのであれば、「テレビ番組が始まるまでに宿題をすませてしまおう」と約束するのです。お子さんの生活の基準になる「起床」「家を出る」「帰宅する」「夕食を食べる」「テレビを見る」「お風呂に入る」「就寝」などの時刻をある程度決めたうえで、その基準の前後の時間を意識させます。たとえば、「お風呂に入るまでの15分は英単語を覚える」などです。
注意していただきたいのは、たとえば「30分間、宿題をする」と約束したとして、お子さんがもっと短い時間で終了した場合です。よく耳にするのは、宿題は終わっているけれども「30分」勉強する約束をしたからと、親御さんが無理やり30分間経つまで勉強をさせる場合です。これは逆効果になることがあるので注意しましょう。お子さんからすると、集中して早く終了させたことに対して褒められず、さらに学習を追加されるのであれば、のんびりと30分間勉強する方が楽でいい、と考えるようになってしまいます。ここでの学習時間はひとつの「目安」です。約束した時間内で終了できたのであれば、褒めてあげましょう。