なぜ今「ラジオ講座」なのか?『自由自在with VOICE』が独学の習慣作りをサポート

こんにちは。増進堂・受験研究社の岡田です。

突然ですが、保護者のみなさんは学生時代に「ラジオ講座」で勉強したご経験はないですか。


受験勉強を自宅でしていると、どうしても1人で戦っているような孤独感があったり、なかなかやる気が出なかったりしますよね。

そういう時に決まった時間に、分かりやすくユーモアも交えながら放送される「ラジオ講座」は、ある種の「受験勉強のパートナー」のような存在として勉強の支えになっていたという方もいらっしゃるかもしれません。


そして、現代のYouTube全盛期に勉強に取り組まれている子どもたちにとっては、いわゆる「授業動画」がそうした役割を担っていると思います。

ラジオよりも教えている人の姿が見える「授業動画」は、親近感を持ちやすいという利点もあり、たくさんのYouTuberや塾講師の方々が取り組まれていますね。


そんな中で今回増進堂・受験研究社は『中学 自由自在』シリーズの全面改訂版発売に合わせて、『自由自在with VOICE』という動画シリーズを公式YouTubeチャンネルにて公開しています。

このシリーズは、「授業動画」ではなく、あえて懐かしい「ラジオ動画」の形式で音声のみが流れるコンテンツとして作成しました。

現在公開しているのは「数学」の一部単元のものですが、一体なぜ「授業動画」ではなくて「ラジオ動画」の形式を採用したのか。

今回は、『自由自在with VOICE』シリーズを企画した岡田よりその意図やねらい、使い方などについて解説します。

なぜ今「ラジオ講座」なのか?


「授業動画」が主流になってきた状況で、なぜ今「ラジオ講座」のような音声を主体としたコンテンツを設計したのか。

そこには、弊社の『中学 自由自在』を購入いただいたご家庭で、お子様が「ひとりで学ぶ習慣をつける」ためのサポートをしたいという思いがあります。

基本的に「授業動画」は問題と解説、その視覚情報がすべて開示されるので、動画内で勉強が完結するという仕組みになっているものが多いです。

そのため、自分の苦手な単元や分からない問題を「分かった」という感覚にまで持っていくためのアシストという観点で見ると、「授業動画」は非常に優れています。

一方で「ラジオ動画」のような音声のみの動画は、紙の参考書とセットで使うことでシナジーを生み出すのではないかと考えています。

『中学 自由自在』シリーズを使って勉強してほしいと思い、ご購入していただいた保護者のみなさんとしては、「買ってみたけど、積読にならないかな?」という不安もあるのではないでしょうか。

小学生の時は、「横についていてあげて一緒に勉強する」のでも良かったですが、中学生になったら「一人で勉強できるようになってもらわないと…。」という思いもあるでしょう。

しかし、紙の参考書だけを手渡されて、「これで勉強しなさい!」と言われても、勉強の習慣やリズムが確立されていないお子様は、始める「きっかけ」が見つけられないことも多いのです。


特に『自由自在』のような分厚い参考書を開く習慣づくりは、誰でも少し時間がかかるものです。

そこで、今回『自由自在with VOICE』は、「自宅学習を促し、お子様が独学の習慣が身につくまでサポートする」というコンセプトで制作しました。

『自由自在』を購入すると、その学習を促すための音声サポートがついてくることが、保護者のみなさんの「あんしん」に繋がれば幸いです。



『自由自在with VOICE』ってどんなもの?


ここからは実際の『自由自在with VOICE』のコンテンツをご紹介しながら、どんな内容でどんな使い方ができるのかを解説していきます。


基本的に『自由自在with VOICE』は、増進堂・受験研究社から発売している『自由自在』とセットで使っていただくためのコンテンツです。

今回公開しているサンプル版は『中学 自由自在 数学』にリンクしているので、同書を開きつつ、YouTubeで再生します。

中学 自由自在 数学


学習習慣がしっかりと身についていないお子様の抱えやすい悩みとして、こうした参考書の紙面を見たときに「どこが重要なのか?」が分からないというものがあります。


こうした勉強の勘所を押さえる感覚は徐々に身についていくのですが、やはり最初はアシストが必要です。

そのため、『自由自在with VOICE』では、『自由自在』の紙面の中でどこに特に注目すれば良いのかが分かるように、声のトーンや編集でコントラストを明確にしています。

これにより、『自由自在』を読みながら、音声を聞くだけで、重要な部分が自然と耳と目から頭にインプットされていくという流れが出来上がりますよね。

また、「正の数・負の数」の動画の冒頭には、書籍には記載がない「実生活での正の数・負の数」の使われ方に関する解説も入っており、こうしたコラム的な情報も、お子様の興味を引くアクセントになっています。

現在公開中の『中学 自由自在 数学』のコンテンツは、中学1年生の最初の単元に絞ったサンプル版で、7月末までの限定公開となっております。

その続きにあたる内容の公開や数学以外の教科での配信も反響次第で検討しておりますので、ぜひチェックいただければと思います。