親子で演じる?歴史の偉人トークバトル「おれいじ」で家庭学習をエモーショナルに!

皆さん、こんにちは。増進堂・受験研究社、編集部の永峰と申します。

新型コロナウイルスによる休校措置により、ご自宅でお子様と過ごす時間が増えているかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

増進堂・受験研究社は、そんな状況を鑑みて、自宅等での自学自習をサポートするため、「LEARN at HOMEプロジェクト」と題し、様々な学習教材・学習環境を期間限定で無料提供しております。

そのプロジェクトの一環として、現在受験研究社のYouTube公式チャンネルにて家庭学習に役立つ動画シリーズの配信をスタートさせました。

その名も…

『オレ以上の偉人がこんなにいるワケない』

です!!

タイトルは某ライトノベル作品へのオマージュとなっております(笑)

この動画シリーズは一体どんな内容なのか?についてですが、まずはこちらのプロモーションビデオをご覧いただけますと幸いです。


“いい声”の織田信長が自分の功績を自慢げに語っている様子が印象的ですよね。

実はこのシリーズは受験研究社が、有名声優が多数在籍する声優事務所アトミックモンキーとコラボして制作を進めております。そのため、織田信長のボイスアクトを担当してくださっているのはプロの声優の方です。

その内容はと言いますと、PVの中でもご紹介させていただいた通りで「歴史の偉人トークバトル」となっています。

「トークバトル」ということで、時代や場所を超えて、偉人たちが出会いどちらがより優れているのかを決めるべく、自らの偉業や功績を語り、ぶつかり合います。

早速、公開されております第壱話では、織田信長が「歴史上、一番の美少年?」として知られるとある人物と熱い論戦を繰り広げておりますので、ぜひご覧ください。


さて、この記事では今回の企画にどんな思いや意図が込められているのかをお話するとともに、この動画を活用した家庭学習のアイデアをご提案させていただければと思います。

皆さまの家庭学習の一助になれば幸いです。

感情を乗せて主体的に学ぶ歴史学習?

保護者の皆さまにお聞きしたいのですが、ご自身が学生時代に経験した楽しかったことや悲しかったことを、今でも意外と鮮明に覚えていたりしませんか?

この記事を書いている私も学生時代にこんなことを勉強したなんてことは意外と忘れていますが、嬉しかった経験や恥ずかしかった経験といったものは今でも機能のことのように覚えています。

ここで、自分の中に強く残る思い出や記憶というものには、実は「感情」が伴っているということに気がつきますよね。

あまり感情が動いていない些細な出来事は自分の身に起きたことであるにも関わらず、記憶に残りませんが、感情が大きく動いた記憶は強く刻み込まれているなんてことがあります。

感情と記憶の関係は複雑ですので、はっきりとは解明されていないことも多いのですが、一般に強い感情と結びついて記憶された出来事は後々まで記憶され続ける傾向があるとされています。

関連した言葉として「エピソード記憶」がありますが、これは「個人が経験した出来事に関する記憶」がその時間や場所、そして感情と紐づけられることで強く残っているというものであります。

こうした人間の記憶の性質を上手く使うことで、子どもたちは感情をダイレクトに表現しながら、楽しくそして効率よく「歴史」を学ぶことができるのではないかと考え、オレ以上の偉人がこんなにいるワケないが生まれました。

例えば、動画の中で「織田信長が明智光秀に裏切られた本能寺の変」のくだりが登場しますが、これをただ暗記事項として頭に入れようとしても、意外とスッと入ってこないこともあります。

しかし、声優さんが演じてくださったように、怒りの感情や憎しみの感情を思いっきり表現しながら、自分が織田信長になりきって「明智光秀に本能寺で裏切られた」ことに対する恨み節を叫んでみるとどうでしょうか。

そうすると、「怒り」「憎しみ」といった感情が「人=明智光秀」「場所=本能寺」という事項と紐づくことにより、ただ文字を追うだけの勉強よりも、グッと記憶に残りやすくなると思いませんか。

そして、もちろん楽しみながら勉強できるのも大きなアドバンテージです。

ぜひ、毎日の家庭学習の合間に、息抜きがてらオレ以上の偉人がこんなにいるワケないの動画を見て、プロの声優の演技を真似するところから始め、感情的に歴史の偉人について学んでみてください。

真似をしたら、次は自分で考えて、演じてみよう!

では、『オレ以上の偉人がこんなにいるワケない』を使って実際にどんな学習を進めていけば良いでしょうか。


受験研究社からご提案させていただく1つの学びのカタチは次のようなものになります。


「おれいじ」学習の進め方

1. まずはプロの声優さんの演技を真似してみよう!
2. 織田信長や「歴史上、一番の美少年?」として知られるとある人物のその他のエピソードや偉業について書き出してみよう。書き出せたら、そこに感情を乗せて「セリフ」にしてみよう。
3. 自分が好きな歴史上の人物や尊敬する偉人を選んで、その人の偉業やエピソードを書き出してみよう。書き出せたらそれを「セリフ」にして、演じてみよう。


まずは、先ほども述べたように既に受験研究社のYouTubeチャンネルにアップされている動画をご覧いただき、声優の方のボイスアクトを真似るところから始めてみるのが良いと思います。


やはり声優の方は、「演じる」ことのプロフェッショナルですから、非常に感情を豊かに表現しておられます。それを真似するだけでも、不思議と感情が乗ってくるでしょう。


次のステップとしては、動画で既に織田信長と「歴史上、一番の美少年?」な人物について、その他の偉業を書き出していきましょう。それができたら、そこに感情を乗せて「セリフ」にしてみましょう。


例えば、織田信長は茶の湯に大きな関心を持っていて、次第に名物の茶器を収集するようになったというエピソードがあります。そこには、純粋に茶の湯が好きであったという思いと、部下への報酬のためという2つの理由があったとも言われていました。


これをセリフにしてみましょう。


当時は茶の湯が大流行しておってな、われも茶の湯が大好きだったのだ。」(純粋な笑顔で)

「ただ、われは天才…であるがゆえに、これを政治に利用する方法を思いついたのだ!全国から優れた茶器を集めては、それを部下への報酬にしたり…フハハハハ。」(邪悪な表情で)

こんな風に出来事を自分なりに感情を込められるようなセリフにアレンジして、実際に演じてみましょう。


そして、その発展形として、子どもたちが自分の興味・関心のある人物を選んで同じく、偉業やエピソードを書き出して、セリフにしてみましょう。


この流れを通じて勉強をしていくと、何だか教科書に文字として載っていただけの歴史の人物が「生きた人間」として身近に感じられ、親しみやすさが湧いてくるというメリットもあります。

また、文字として記憶に残していくのではなく、自分が感情を乗せて演じるという経験そのものを記憶に残していくことができるので、より長く覚えておくことができるでしょう。

ぜひ、ご家庭で今日からの学習に取り入れてみてくださいね。

こんな状況だからこそ「できること」をやってみよう!

この企画が「トークバトル」になっているのは、自己完結させるだけでなく、親子でコミュニケーションを取るきっかけにしてほしいという思いがあるからです。

ですので、最終的には、親子でそれぞれ歴史上の人物を1人ずつ選んで、その人について少し調べ、自分なりにセリフを考えて、親子で「なりきった状態で」会話をしてみてください。

学校が休校になり、親子で過ごす時間が増えると、どうしても「勉強しなさい!」「だらだらしない!」といった言葉が口から出てしまい、関係がぎくしゃくしてしまうことが考えられます。

そんな時に、学びと遊びを組み合わせたオレ以上の偉人がこんなにいるワケないのようなアクティビティに親子で取り組むことで、ポジティブなコミュニケーションをとるきっかけにもなります。

また、特に年齢が小さいお子様は、保護者の方が「一緒に」勉強してくれることが励みになったり、モチベーションに繋がったりすることもあります。

新型コロナウイルスの影響で、主だった外出もできなくなり、できないことばかりが増えている印象があります。

しかし、少し発想を転換して、こんな時だからこそできる「学び」をご家庭で取り入れてみるのも、この状況をポジティブに乗り切るための1つの手段かもしれません。

ぜひ、今日からの学びにオレ以上の偉人がこんなにいるワケないを取り入れてみてくださいね。

関連書籍

この活動に実際に取り組んでいただくにあたって、役立つのが増進堂・受験研究社から発売中の歴史人物できごと新事典https://www.zoshindo.co.jp/elementary/257/)です。

この書籍では、歴史の偉人たちの偉業やエピソードをマンガやイラストとともに分かりやすく掲載しております。

そのため、単純に読み物として楽しめますし、加えて『オレ以上の偉人がこんなにいるワケないのサポートには最適です。

というのも、この本には教科書にはあまり書かれていないような、面白エピソードや意外な裏話といった「感情」を乗せやすい情報もたくさん掲載されているからです。

ぜひ、毎日の家庭学習に少し飽きが出てきたお子様の学習の潤滑油として、ご活用ください。