理科・科学のワクワクが集結?実験や工作の体験型イベント『おもしろ科学まつり』(和歌山大会)に行ってみた!

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こんにちは!manavi編集部の安藤です。
みなさん、理科してますか?

「Withコロナ」が進んできて、「数年ぶりのイベントを開催します!」というアナウンスが各地で聞こえるようになってきました。

お子様と一緒に参加できる学習イベントなども、よく耳にしますよね。

そこで今回は、2022年11月26日から27日にかけて開催された『青少年のための科学の祭典 - 2022 おもしろ科学まつり - 和歌山大会』を取材してきました。

 

『おもしろ科学まつり』とは、理科や数学あるいは科学技術といった分野の実験や工作を一同に集めて来場者に楽しんでもらうイベント「青少年のための科学の祭典」の和歌山地区大会です。

なんと20年以上の歴史があります!
https://www.kagaku-wakayama.com/index.html

(実行委員会公式ウェブサイト)

 

『青少年のための科学の祭典』は例年、全国各地で開催されています。
皆様も、相似形のイベントを探してみてくださいね!

本記事では『おもしろ科学まつり』に出展されていたブースの一部をご紹介していきますね!

五感を通して科学に触れる

早速ですが、この写真の物体は何だと思いますか?

カラフルでピカピカ、宝石みたいですが、実は「泥だんご」なんです!

こちらは、和歌山県左官技能士会の皆様による「光る泥だんご」のブースの様子です。

建物の壁や塀などの建築に、実際に使われている材料や塗料を使って、泥だんごを作ろうというもの。

泥だんごが光る秘密は、クリーム状の石灰でコーティングするところにあるようです。建築用の塗料と混ぜて塗り、磨くことで、大理石のようにピカピカになりました。

建築素材について知るだけでなく、独特な手触りや香りなどを体感でき、五感で学べるブースでした。

イベントを通して、こうした科学技術を実際に体感できるのが『おもしろ科学まつり』の特徴のひとつなのかな、と思います。

「こんな人になりたい!」に出会える

続いて、和歌山大学教育学部の皆様による、「 ゴージャス!イクラ in イクラを作ろう」のブースの様子をご紹介します。

カラフルで不思議な見た目の人工イクラをつくるというもの。実際の食品にも使われている技術が、お子様の手元で披露されていました。

『おもしろ科学まつり』では、和歌山大学教育学部の学生さんをはじめ、和歌山県立向陽高校の学生さんなど、現役の大学生・高校生からのレクチャーを受けられるブースも多くありました。

私も、小学生以下を対象とした科学実験教室の運営に携わったことがありますが、「小さい子に科学を教える」というのは、実はとても大変なのです。

ブースの皆様が、しっかり準備をされてイベントに臨まれているのを感じました!


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楽しい実験も「よく分かんない・・・」と思われてしまうと、一気に苦手意識が芽生える危機です!難しい専門用語を避け、分かりやすい例え話や、ときにはイラストを使って説明する、といった工夫も大事だったりします。

実験教室の先生には、科学への深い理解とコミュニケーション能力、そして何よりも情熱が求められるのです!

和歌山大学教育学部の皆さんは、教職系のゼミ活動の一環として出展されていたようです。みなさん、教員を目指しているだけあって、レクチャーの腕前はすでにプロ級。とってもわかりやすかったです!

また和歌山県立向陽高校は、公立の中高一貫校で、科学技術、理科・数学教育を重点的に行うスーパーサイエンスハイスクール(SSH)として、文部科学省からの認可を受けています。ブースに参加していた学生さんからも、科学への熱量を感じました!


イベントでの出会いがきっかけで、お子様が「○○のお仕事って楽しそう!」「将来、こんな人になりたい!」「あの学校に行きたい!」と思ってくれたら嬉しいですよね。

お子様のこれからの進路・進学に関して、ロールモデルとなりうる人に出会うチャンスがあるのも、こうしたイベントの醍醐味なのではないでしょうか。

プログラミングやものづくりで身につく能力

『おもしろ科学まつり』では、プログラミングの体験イベントも開催されていました。

写真は、小中高生がロボット技術を競う全国大会「ロボカップジュニア」での実績も多い、和歌山県立桐蔭中学校の藤木先生による、「プログラミングを体験しよう~車型ロボットを自動で走らせよう~」の様子です。

ロボットとPCを繋いで、自分でプログラムを書き込み、動かすという内容でした。

なんと、ほとんど初学者の子どもたちが、1時間ほどの授業で自分のロボットを動かしていました。すごい集中力ですよね!

プログラミングやものづくりの体験は、単に知識が身につくだけではなく

・集中して説明を聞き、お手本通りの操作、組み立てを行う巧緻性
・上手くできなくても、原因を推理してトライ&エラーをくり返す根気


といった能力を磨くチャンスになるのではないでしょうか。

これらは、教科教育で学ぶ知識とは異なりますが、大事な学習能力です。
詳しくは、こちらの動画もご覧ください。

まとめ

今回は和歌山市で開催された『おもしろ科学まつり』の取り組みの一例を紹介させていただきました。

他にも、延べ30もの出展があり、家族で丸1日楽しめる内容でした。

また、色々な年齢・職業の人とのコミュニケーションを通して、科学技術やものづくりを「体験」でき、科学の「おもしろい!」が詰まった素敵なイベントでした。

毎年開催されていますので、和歌山地区にお住まいの方は、是非足を運んでみてくださいね。

「おもしろい!もっと知りたい!」という気持ちは、きっとお子様の学びの原動力になってくれることでしょう。

最後に、増進堂・受験研究社から、「なぜ?もっと知りたい!」が詰まった書籍が発売されるので、ご案内します。

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