「小学生用の英語辞典」実際のところどう使う?おすすめの使い方をご提案!

みなさんこんにちは。増進堂・受験研究社、編集部の永峰です。

今年度から新学習指導要領に基づく、小学校での英語学習が本格的にスタートしています。

小学3・4年生では「外国語活動」、小学5・6年生では「外国語」として教科化され、成績にも反映されることとなったわけです。

小学英語に関して知っておきたい基本的なことについてはこちらの記事で解説しておりますので、併せてご一読ください。


さて、授業が本格的に始まり、中学受験でも「英語」が取り入れられるなんて話になってくると、参考書や問題集のご購入も検討していただいているのではないかと思います。

その中でも、各社が販売しているのが「小学生向けの英語辞典」だと思います。皆さまも書店等で見かけたことがあるのではないでしょうか?

「いつか子どもが使うかもしれない!」ととりあえず購入して、お子様の本棚に入れてあるという方もいらっしゃるかもしれません。

受験研究社からも『はじめての英語新辞典 英和+和英』 が発売中で 、既にたくさんの方にお買い求めいただいております。


しかし、小学生の英語学習で意外と難しいのが、どうやってこの辞典を役立てていけば良いのか?ということではないでしょうか。

とりあえず買ってはみたものの、ほとんど新品のままで辞典が本棚で眠っているなんてことになっている方も少なくないと思います。

もちろん英語の勉強のお供にというのが、本来の辞典の使い方ではありますが、小学生の英語学習の段階でいきなりそれを求めるのは難しいかもしれません。

そこで、今回は小学生向けの英語辞典を使い始める「きっかけ」として「自分の世界を英語化していく」ことの楽しさをお伝えしたいと考えております。

ぜひ、ご一読いただきまして、ご家庭での英語学習に役立てていただければと思います。

「あんず=apricot」はイメージではインプットしづらい?


さて、保護者の皆さまご自身が高校受験、大学受験等に向けて「英単語」の勉強に取り組んだご経験を少し思い出してみてください。

いわゆる「単語帳」を使ってガリガリ暗記していったという方も多いのではないでしょうか。かく言う私自身も大学時代は英単語の本を3冊購入して、それを丸ごと覚えました…。

こういった単語帳を使って覚えるときは、自分が見聞きしたことのない「もの」やしたことのない「動作」に纏わる英単語を頭の中で日本語と紐づけて記憶していくことになります。

頭の中である種の想像的・抽象的な思考が働くことになるわけですが、これは大人でもなかなか苦心するものです。かく言う私自身も、単語帳と向き合いながらなかなか覚えられない、日本語と紐づけられないと苦心していました。

ですので、英語を学ぶ小学生が、英単語をインプットしていきたいと考えた時に、同じような方法で覚えていくのは、過負荷になる可能性があります。

小学3~4年生のお子様だと「10歳の壁」なんて言葉もありますが、まだまだ抽象的な事象を想像する力が発達段階にあることが多いからです。

例えば「apricot(あんず)」という果物を表す英単語を覚えたいとしましょう。

あんずという果物を知らない食べたことがない、でも名前だけは聞いたことがあるお子様も多いのではないでしょうか。

そういう状況で、自分の中で言葉として存在している「あんず」という日本語を「apricot」という単語と結びつけるのは意外と難しいものです。


一方で、目の前にあんずが実物として置いてあって「このあんず」が「apricot」なんだと具体的に指で指しながら覚える方が、ずっとイメージしやすく、インプットもしやすいでしょう。

白川寧々先生がご自身の著書『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の中で、「ポストイット学習法」という名前で、身近なものに英語で付箋をつけていくという勉強法を提案しておられましたが、これも類似の学習法の1つですね。

このように小学生の段階での英語のインプットは「具体的」に見たり触れたり、実際に動作をしたりしながら、そこに英単語を紐づけていく方が定着しやすい傾向にあります。

「お絵かき」と「英語辞典」をシンクロさせよう!


ここまでお話したように、まずは自分の部屋に置いてあるものを「英語辞典」を使いながら英語化していくというのは1つ有効なアプローチになります。

とは言っても、英単語を覚えるために、単語に該当する事物を全て用意してというわけにはいかないですよね。

そこで、「お絵かき」の要素を取り入れてみるのはどうでしょうか?

例えば、遠足に行った時の「思い出」を絵に描いてみてと課題を出します。そこには子どもが自分の目で見て、体験したことが可視化されていきます。

お風呂で絵を描く子供のイラスト

では、その子どもたちが見たもの、聞いたもの、感じたものを英語に置き換えるとどうなるんだろうかということで、保護者の皆さまからいろいろと質問を投げかけてみましょう。

「このお弁当の中に描かれている食べ物は英語にするとどんな言葉になる?」
「この乗り物の名前は英語だと?」
「友達が持っているこれは英語だと何と表現できるのかな?」
「絵の中のこの子は何をしているのかな?」


そこで、「小学生用の英語辞典」の出番です。イラスト付きで見やすく、そして身近なものや一般的な動作に関わる語を中心に構成されている小学生用の辞典は非常に役立ちます。

そうして、自分が描いたイラストに対応する英語を書き込んだり、付箋をつけたりすると、自分が見たものや体感したものが「英語」に変換されていき、それを伝えられるようになるという楽しさが生まれます。

元々英語は言語であり、コミュニケーションツールですから、相手に自分の見たもの感じたもの、考えたものを伝える役割を果たします。

子どもがお絵かきの時に真っ白な紙に描くのは、基本的に自分が見聞きしたものですよね。

だからこそ、そうした「自分の世界」の中にあるものを少しずつ英語に変換していって伝えられるようになるというプロセスは非常に有効だと考えられます。

低学年のうちは単語から始めていき、徐々にそれを短い文で表現できるようにしていくという形で、段階的にレベルを上げていけるのもメリットかと思います。

(例)徐々にレベルを上げてみよう!

レベル1(まずは辞典で調べて単語を書こう):eat「食べる」, apple「りんご」

レベル2(何とか文にしてみよう):I eat apple.「わたし,食べる,りんご」

レベル3(正しい英文にしてみよう):I eat an apple. / I eat apples.「私はりんごを食べる」


やはり自分の言いたいことを少しでも英語で表現できるというのが、コミュニケーションツールとして英語を学ぶ楽しさの第1歩でもあります。

ですので「お絵かき」と掛け合わせることで、勉強が嫌いというお子様にも楽しんでいただけるのではないかと思います。

辞典の使い方も子どもに考えさせてみよう!


ここまで紹介してきた活動を支えるのが「小学生用の英語辞典」ということになります。

実際に上記の活動に取り組んでいると、保護者の皆さまはお子様に、つい「辞典の使い方はこうでね…」と教えてあげたくなるところと思います。

しかし、そんな気持ちをグッと飲み込んで、辞典を渡して「ここから当てはまる単語を探してみて!」と言ってあげてください。

そう言われると、子どもたちは自分なりに「辞典の使い方」を考えなくてはならなくなりますよね。そこで問題を自分で解決しようとする力が育っていきます。

受験研究社の 『はじめての英語新辞典 英和+和英』 の場合は「和英」が収録されていますので、おそらく大半の子どもたちが最初に辿り着く解決策は「日本語⇨英語」に変換するというものでしょう。

そうして「和英」の機能を使って作業に取り組むことと思いますが、しばらくしたら「和英を使わずに探してみて!」と声をかけてあげてください。

すると、さらに深く辞典の構造を読み解いて、何とか自分の探している単語に辿り着こうとするはずです。

とにかくページをめくって探してみるという方法もありますし、受験研究社の
『はじめての英語新辞典 英和+和英』 であれば、カテゴリから単語を探したり、イラストで単語を発見したりということもできます。

例えば「food」という単語のページを開いてみると、そこにたくさんの食べ物の単語が掲載されています。


このようにイラスト付きで掲載されているので、「日本語⇔英語」に限らず、「日本語&英語⇔イラスト」という視点で見ることが出来ます。

では、実際に辞典をひく算段になったとして、「紫」という色を表す単語を探すとしましょう。

「色=color」という単語が分かれば良いのですが、これが分からないとしましょう。とりあえず知っている色を引いてみようということで、何となく知っている「緑=green」をとりあえず引いてみることにします。

 
するとそこには「color=色」の掲載されているページへの誘導が記載されています。

これを辿って「color」のページに行くと、そこにはイラストで色の単語の一覧が掲載されており、「purple=紫色」に辿り着くことが出来ます。


もちろん子どもたちは「発明家」ですから、自分なりの辿り着き方を模索すると思いますし、それは時に、私たち大人が想像しなかったものかもしれません。

「辞典の使い方」について私たちが「これが正しい」と思うものはあると思いますが、小学生の辞書に触れてみるというファーストコンタクトの段階では、あえて「使い方」そのものを考えさせてみるというのは、お子様の学びへの好奇心の刺激になるのではないでしょうか。

保護者の人も一緒に辞典を引いてみよう!


ここまで、辞典を使う「きっかけ」としてのアクティビティについてお話ししてきました。

しかし、単発で終わってしまうと、辞典を使うことが「習慣」にならないままに終わってしまうこともあります。

お子様が辞典を継続的に使っていくために、まずは保護者の皆さまがお手本になって、積極的に辞典を引く姿勢を見せることは大切でしょう。

保護者の皆さまが、日常の何気ないシーンで、辞典をひいて「これって英語で○○って言うらしいよ!」と声をかけてみるだけでも、お子様が真似してみようと思う「きっかけ」になると思います。

「小学生用の英語辞典」は買って、お子様の本棚に入れたところで満足してしまうなんてことがあると思われますが、とにかく使ってみないことには「学び」は生まれません。

「小学生用の英語辞典」はお子様が英語版の自分の世界を作っていくための手助けをできる1冊です。

ぜひ、効果的に活用して、「自分の世界」を英語で表現してみることの「楽しさ」を体感させてあげてください。

おすすめ書籍

『はじめての英語新辞典 英和+和英』

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