【第5回】塾ソムリエ西村先生解説!中学受験を見据えた家庭学習法


引き続き、西村先生にインタビューしていきます。


基礎学習でも、学習内容・難度ともに充実してくる小学校高学年。学校での学習も毎回の授業内容が重くなってくる時期です。


また、この時期は中学受験勉強も本格化していく時期でもあります。


それぞれのご家庭でも、どのような教育方針を持つか、低学年以上に悩みも多くなってくるはずです。


通塾している場合、していない場合、それぞれの家庭学習のあり方について、西村先生に質問してみました!


塾学習の補強におすすめの参考書は?


高学年ともなると、中学受験に向けて通塾されているお子様も多いのではないかと思います。

そのなかで、塾学習の補強として家庭学習を進める際におすすめの本がないかどうか、塾ソムリエの西村先生の見解をお聞きしました。


中学受験のために塾に通っています。そこで見つけた弱点補強を家庭でするのに良い本はありますか?

自分の苦手な項目をすぐに探し出せ,その項目の類題が充実している本が必要です。必然的に分厚い自由自在が使いやすく,標準問題集なども探し出しやすい本です。

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中学受験を考えていて進学塾に通っているのであれば、塾でのテストなどから自分の苦手な項目がある程度わかっているはずです。

ドリルなどではなく、自分の苦手な項目をすぐに探すことができ、またその項目の類題が充実している参考書を手元に置いておきたいですね。

必然的に分厚い本になると思います。分厚い本の中から例題を参照しながら自分の苦手な例題を見つけていけるような本が使いやすいのです。分厚い参考書はすべてを解かなくても、ピンポイントに活用すればいいのです。

逆に得意なところを伸ばす場合でも、単元や項目が調べやすいものが良いでしょう。

難関中学の受験を見据えて勉強するとなると、ワンレベル上の学習が求められますよね。


そういった場合は、どんな参考書で対応していけばいいのでしょうか。


中学受験のために塾に通っています。さらに上を目指すために得意にするために、家庭でどのような本を使えばいいですか?

少し難しめの素材が出ているもの,中学入試問題を少し参照した問題集がよいでしょう。自由自在はほとんどの子どもに必要です。必要な問題を取捨選択すると効果的です。

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得意にしたいのであれば少し難しめの素材文が出ているものも使いたいですね。

となると中学入試問題を少し参照したような問題集がよいでしょう。

例えば『中学入試力実力突破』でしょう。『自由自在』の高学年用は基本的にほとんどのお子さんに必要です。必要な問題を選んでやっていくといった使い方をしたいですね。

大切なのは、通塾や宿題などで時間が少ないでしょうから、効率よく学習するための管理の仕方を教えてあげることです。

例えば、一番簡単なのは目次をコピーしておいて「あなたはどこをやれば良いのか。」と子供にやるべきページを探させて目次に印をつけさせる。やり終えたら蛍光ペンで塗りつぶす。そういった使い方を教えてあげると効果的です。

塾通いしている子はやるべき項目を選ぶことが一番大切です。

塾に行っていると、どんどん毎週新しい単元を習う。そうすると、「あの時解けたはずの問題をもう忘れていた。」なんてこともあります。

例えば、単位計算でいうと「あの時できたのにもう単位を忘れちゃった。」という場合には『自由自在』の単位計算のページを開きその部分を復習してみる。そういったピンポイント活用もオススメです。

関連書籍

中学入試 国語 実力突破

中学入試 国語 実力突破本文は,実力強化編と応用力強化編の2つの編で構成されています。

基本問題より少しレベルの高い中学入試問題から、よりレベルの高い入試問題までを網羅し、中学入試突破に必要な実力を定着させます。

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通塾していない子におすすめの参考書は?


もちろん通塾せずに、家庭学習を中心にして中学受験を見据えているお子様もいらっしゃることと思います。


では、そういった子はどんな参考書を活用して学習を進めていけばいいのでしょうか。


参考書のスペシャリストでもある西村先生に聞いてみました。


塾には通っていませんが、中学受験も諦めたくありません。家庭でしておいた方がいい問題集などありますか?

後々応用学習で出てくる公式などの「概念」を理解することで将来の伸びにつながり,中学受験にも活きてきます。

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高学年になると、いくら小学校の勉強といえども中身はなかなか難しくなります。それは基礎学習だけではなく小学校でも応用学習が始まってくるからです。

実はその応用学習の中身が中学・高校になった場合に非常に影響してくるのです。

例えば、高校の化学が苦手な子について、ほとんど小学校から苦手ですね。小学校での概念の理解度、つまり習熟の深さというよりは、その「概念」をきちんと理解しているかどうかが将来の伸びに繋がってくるのです。

せっかく小学校で難しいことをやってくれているので、それにプラスもう少し欲張ってみると将来に必ずつながるし、もし受験に方針変更したとしても十二分にそれは活きてきます。

通常の毎日使うプリント教材だけではなくもう少し難しいものを使ってほしいと思います。

まず、プリント教材のようなものを使いながらプラス『標準問題集』も併用していく。『標準問題集』の使い方としては小学校の授業で既に習った単元をやってみる。これが多分一番使いやすい使い方です。

通塾せずに、中学受験をするかもしれないというお子さんに対しての懸念点は、「習った時は覚えていてもしばらくすると忘れてしまう」という子どもの特性を考慮した家庭内学習になっているかどうかです。

しばらくしたらもう一度復習をしてほしいのですが、前と同じものを使って同じ量をするのは時間的にも心理的にも非常に苦しいものです。

だから簡単にまとめてあるまとめテキストのようなものを使うのが効果的。時間の節約にもなる。『まとめノート』の活用をオススメします。

関連書籍

小学 標準問題集 算数文章題6年

小学 標準問題集 算数文章題6年小学6年算数の学習内容に対応する文章題を集めた問題集です。

ステップ1(基礎・基本)とステップ2(標準)の2段階で算数文章題を解く力を身につけ、ステップ3(レベルの高い問題)で実力が身についたか確かめることができます。

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中学入試の先には高校入試が待っているわけですが、そこにも生かせるような学習を小学校高学年のうちから始めることは可能なのでしょうか。


難しい質問ですが、西村先生にお聞きしてみました。


高校入試につながる学習を家庭ですすめたい。どんな学習が必要ですか?

まずは,読み・書き・計算といった基礎学習に十分取り組むことが大事です。これらを確実にこなすことで,今後習っていく「応用学習」のための基本的な訓練にもつながります。 

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「学習ピラミッド」の際に説明したことの繰り返しになりますが・・・今後習っていく応用学習の為の基本的な訓練の部分である読み・書き・計算というのを十分にやることが何よりも重要です。

例えば、ひっ算というのは考えなくても勝手に手が動いて勝手に答えを出してくれるくらいまで熟練しておくことが目標です。

漢字も同じことが言えます。線の本数を数えなくても勝手に書いてくれるくらいになる。そういったトレーニングを大切にして欲しい。

特に日本語の特徴というのは漢字という表意文字を使っています。音だけでは判断できなくても漢字をイメージすることによって意味を捉えることができるのです。だからこそ小さい頃から語彙力を増やし、その語彙も漢字と一緒に覚えていくことが非常に重要になってきます。

また算数と国語はまったく別の勉強に見えるが、算数の文章も当然日本語で書かれているわけです。

「何が分かっていて何を聞かれているか」「内容を理解する力」、「導き出す結論を導き出す力」が必要です。これは国語の要点をまとめるのと同じような能力です。

読み書き計算と言うと「じゃあ計算をさせなくちゃ」と思うかもしれませんが、意外に言葉というのも重要になります。

その二つの部分をきちんとやっておいて最終的に9歳の壁を越えたあたりから受験勉強、もしくは中学・高校に向けての応用学習を始めていくつもりでいましょう。

学びのヒント


西村先生、今週もありがとうございました。


今回の記事の学びのヒントとしては「子どもの現在地を把握した上で参考書を選ぶ」という点が挙げられます。


お子様の学習到達度が今どのレベルなのか。塾に通っているのかどうか。そういった状況を1つ1つ整理しながら、お子様にあった参考書を購入するように心がけたいものですね。


今回先生が答えてくださった内容も踏まえつつ、今一度参考書の選び方についても考えてみてはいかがでしょうか。


今回の賢者

西村 則康

日本初の「塾ソムリエ」として中学受験を目指すご家族から絶大な信頼を得ている。
暗記や作業だけの無味乾燥な受験学習では効果が上がらないという信念から「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。

著書に『中学受験は親が9割 [学年・科目別]必勝対策』(青春出版社)、『年齢別 子どもの頭が必ずよくなる育み方』(潮出版社)、『子どもがぐんぐんやる気になる魔法の声かけ』(主婦と生活社)など。

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