【第6回】勉強に集中できない?ケアレスミスが多い?西村先生がそのお悩み解決します!


今回も西村先生にインタビューしていきます。


先週までは、学齢別の質問に応じていただきました。今週はそこでは扱いきれなかったご家庭での悩みも訊いてみました。


塾通いの時期やケアレスミス克服法など、きっと知っておくとお子様の学習に役立てていただけること間違いなしの内容です。


今回が一旦、最終回となりますが 、西村先生よろしくお願いいたします!


いつから塾に通えばいいの?


中学受験を見据えて、お子様に塾通いを勧めたい保護者の方も多いように思います。でも、いつから通わせるのが最適かって、実は難しいところだったりしますよね。


今回は塾ソムリエの西村先生に塾に通い始める最適の時期や入塾テストのことについてお聞きしてみました。


中学受験を考えています。塾にはいつから通えばいいですか?

小学校3年生の2月が最適です。4年生が始まる直前ですね。

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それ以降であれば早ければ早い方が良いでしょう。

理由としては、塾の受験カリキュラムがそこから本格的に始まるからです。

遅くなると、塾で「習ったことがない」単元や項目が増えますので、クラスの子たちについていくのが難しくなります。

今の単元を学習しつつ、他の子は習っているが自分は知らないことを自分で追いつく必要が出てきます。本人の気持ちもあるので、無理やりはいけませんが、小学校3年生になったら、徐々に塾探しなども考えていきましょう。

もう一つは、発達段階の9歳の壁を越えて抽象的思考が少しでき始める時期というのもあります。

今までは読み・書き・計算でも、非常に具体的な事柄が多かったと思います。それに対して、4年生くらいから「割合」が出てきたり、抽象的な項目を扱います。

ですから塾通いの効果が一番あらわれやすい時期でもあるのです。

中学受験の塾の場合、入塾テストはかなりレベルが高いと聞いています。対策は? 

自由自在』で3年生の範囲全部と、算数については4年生の計算分野、国語については4年生部分の語句まで終わらせておきましょう。

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四谷大塚や早稲田アカデミー、日能研あたりであれば『自由自在』で対策は十分にできます。

サピックスの上位に入ろうとすると算数は少々厄介な問題が出題されます。その対策本は現状なかなかないですね。

関連書籍

小学3・4年 算数 自由自在

小学3ï½¥4年 算数 自由自在3年・4年の算数の内容を網羅しています。また,小学2年までの学習内容も掲載していますので,復習しながら学習を進めることができます。

さらに,5年以上の学習内容や発展的な内容も掲載していますので,中学入試に向けた実力も養うことができます。

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難関中学の入試を突破するには?


難関中学校に子どもを合格させるために塾はどんな指導法を実践しているのか気になるところですよね。


塾ソムリエの西村先生にそのあたりの事情を伺ってみました。


難関中学校に合格する子の特ちょうは?

授業の聞き方として、その授業が終わった時にどの問題が分かって、どの問題が分からないのかを区別できる子。つまり、自分の理解度を冷静に判断できる子ですね。 

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私たちの指導法として、〇△×学習法というものがあります。授業を聞いている際に本当に理解できているかを自分自身に問いかけ、〇△×をつける。

それを始めた途端に、復習もしていないのに成績が上がる子がいます。

それは結局、自分で理解度を判断しようとして問題の解き方を思い出しているのです。そこで実は一回分の復習が終わっているのですね。

〇△×学習法は自分自身を客観視する一番簡単な方法なので、是非、ご家庭でも取り入れてみてください。

国語の長文読解が苦手です。どんなことに注意すればいいですか? 

状況によるので一概に言えないのですが・・・やみくもに問題をたくさんさせれば良いわけではありません。 

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例えば、低学年であれば読み取りができていないのではなく、「読んでいない」といった場合があります。文章以外のところに注目していたり。どこを読んでいるのか、さりげなく確認してみてください。

高学年で読み取りができない場合は、例えば、物語文であれば状況をイメージできていないという場合があります。

「どのような場面」なのか、「どういう気持ちで言ったのか」を、指導するのではなく、家族の対話のように尋ねてみるのも良いでしょう。

論説文であれば、そのテーマについて知識がない場合もあるので、調べ学習を簡単にさせてみるのも良いかもしれません。

勉強に集中する方法はあるの?


お子様がなかなか勉強に集中することができず、家庭学習が捗らないケースは非常に多いです。


そんな時に、お子様を学習に集中させようと思うと、どんな対策が求められるのか、西村先生に質問しました。


テレビやゲームばかりで集中して勉強しません。どんなことに注意すればいいですか? 

家族全員が規則正しい生活習慣をおくることで子どももそれが自然と身につきます。子どもにテレビをあまり見せたくないならば、親も見ない覚悟が必要です。 

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身体感覚の時期というのは、実は生活習慣が身につく時期でもあります。

決まった時間に寝て、決まった時間に起きるところから始まり、食事もきちんと座って食べ、食べこぼしをしない。そういった当たり前のことが基礎となるのです。

「〇〇ばかり」してしまう子は、今は何をやる時間なのかという判断ができない子に育っても、子供はなぜ叱られているのか分からない。

テレビゲームを好きな時にやっていることは勉強面において一番悪影響が大きい。決められた時間内であればいいのですが。

ちゃんとルールを決めることで、過去に何人かの生徒がこの状態から脱却しました。

面白いエピソードとしては、父親が二階からゲームを投げ捨てたことですね。一番効果がありました。その瞬間から生徒の成績が伸びたんです。

別に機械を壊すことが大事なのではなく、それくらい「親が真剣」なのだと子どもに伝わったからだと思います。

くり返しになりますが、家族全員が規則正しい生活習慣をおくることで子供も自然と身につきます。子供にテレビをあまり見せたくないならば、親も見ない覚悟が必要です。

読書でも同様です。親が本を読まない家庭は子供も読みません。まず親がお手本になる心がけをしていきましょう。

ケアレスミスはどうすれば改善される?


勉強をしていると誰だって直面するのが、ケアレスミスですよね。

やはりケアレスミスが多いと、保護者の皆さまは受験本番でも同じようなミスをしてしまうのではないかと心配になることと思います。


西村先生にそんなケアレスミスを減らすためにできることはないかどうかお聞きしました。


ケアレスミスが多いウチの子。どうすれば直りますか?

ミスの種類、特にその原因を見極めることは非常に難しいものです。いくつかのミスの種類を提示しますので、子どもの学習をよく観察してみてください。

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改めて整理しましょう。

ミスの種類を見極めることは難しいのです。

計算ミスではなく、きちんと理解していない場合もあります。暗算に暗算を重ねてしまうミスもある。これであれば、一回目の暗算で出た答えはどこかにメモするということを身につけさせればミスは減ります。

一番よく勘違いするのは、計算の順序を間違って答えが違ってしまったという場合。

これを子供は後で見たら気が付くのでミスだと言うのだけれども、実はそれは計算の順序についてしっかりと理解していなかったと言っているのと同じです。だからそれはミスではなく、理解不足なのです。

スそのものではなく、ミスした原因に着目するべきなのです。

ミスが起こらないようにするために、読む技術や自分の書いた数字を見る技術が必要です。

例えば、ひとつの式を作って計算の結果を出したとしましょう。それがそもそも問題で問われていることがどうかを十分に確認せずにそのまま答えを書いてしまう。これを子供はミスだと言うのですが、それは問題の主旨を捉えずに答えにしてしまったのでミスではありません。

この場合、それを防ぐ対策があります。最後の計算結果の後ろに必ず単位をつけるという習慣を身につけると、単位を確認することは結局その問題の主旨を再確認するのと同じなので、ミスは減ります。

西村先生の考える勉強の意味とは?


西村先生への最後の質問ということで少し難しいものを投げかけてみました。


きっと保護者の皆さまもお子様から聞かれたことがあるのでは?と思います。


「勉強はどうしてするの?」と尋ねられたら? 

勉強の効用とは大きく分けて二つです。「知識を身につける」「考え方を身につける」。

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最後に難しい質問が来ましたね(笑)

知識というのも、ただ量があればいいわけではありません。今後使える生きた知識を身につけることが大事です。

考え方というのも、その子独自のものがある訳ですが、それだけでなくいろんな人がこれまでに考えた考え方の型があり、それを知ることが大事なのです。

研究や定理・公式をつくった人の考え方の型を利用するのです。過去から現代まで積み上げられてきた、人類の知識や知恵、考え方を学ぶことで、その子の持つ思考の幅が広がるのです。

学びのヒント


西村先生、6週にわたって、ありがとうございました。



最後の質問で答えていただいた勉強の2つの意味は、これから保護者の皆さまがお子様の学習を進めていくうえで重要な視点になるのではないかと思います。


  • 知識を身につける
  • 考え方を身につける

manaviは、これからも皆さまに「学びのヒント」をお届けすることで、お子様の教育に貢献していきます。


今後ともよろしくお願いいたします。


今回の賢者

西村 則康

日本初の「塾ソムリエ」として中学受験を目指すご家族から絶大な信頼を得ている。
暗記や作業だけの無味乾燥な受験学習では効果が上がらないという信念から「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。

著書に『中学受験は親が9割 [学年・科目別]必勝対策』(青春出版社)、『年齢別 子どもの頭が必ずよくなる育み方』(潮出版社)、『子どもがぐんぐんやる気になる魔法の声かけ』(主婦と生活社)など。

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