こんにちは。manavi編集部です。
2021年夏に行われた保護者向けオンラインセミナーの内容をお届けしています。
前回の記事では、実際に保護者の皆様から寄せられた質問の中から、「○○が苦手!」「○○を身につけたい!」というお子様にどうしたらいいのか、正頭先生からのコメントをご紹介しております。
第3回では、保護者の「○○したい!!」というアクションに関する質問、「こんなことが悩み」という話題をピックアップしてご紹介いたします。
セミナー内での正頭先生のコメントを紹介しながら、保護者はどのように環境づくりを行っていけばよいのかを考えていきます。
是非最後までお読みください!
学校や家庭で幼児→児童→生徒と発達に合わせて環境をどう変化していけたらよいか?
環境は一概には言えないですけども、幼稚園児、小学生、中学生、高校生みたいなことでざっくり分けるとします。
基本的には幼児が一番完成形であるという前提で、その後は「何を大人がしないようにするか」ということが重要じゃないかなと思っています。
子どもの「どうして?なんで?」の質問にどう答えたらいいのかわからないとき、どうすればいいのか?
なるほど、これもよく訊かれる質問ですね。
子どもに「なんで?」と訊かれたときには、先ほども言った「スピード・ポジティブ・ハイテンション・フィードバック」がよいと思います。「それはまた後でね。」とは言いません。どんなことに対しても、ポジティブに反応する、できるだけハイテンションで返答する、ということをまず前提とします。
子どもの「なんで?」にも程度があると思います。例えば「今日の晩御飯は何?」「カレーだよ。」「なんで?」と言われても、あんまり理由なんかないですよね。基本的には、次の3つに分けると良いでしょう。
我が家の子ども達は、それぞれのフリースクールを利用しながら、自分達の好きなことを追求する学びを実践しています。(正頭先生の「やめる勇気」という言葉に背中を押して頂きました(^ ^))
そんな中で、これだけは勉強しておいた方が良いと思われること、また家庭で親ができることについて、アドバイスをいただければ嬉しいです。
中学生・高校生ぐらいだと仮定してお話させて貰いますね。
中学生・高校生ぐらいで絶対に押さえていた方がいい勉強があります。むしろ価値観の話になりますが「お金」です。お金の価値観を正しく捉えるように教えてあげることはすごく重要だと思います。
小学校入学前に経験しておいた方がいいこと、親が意識したほうがいいことはありますか?小学校の先生からの視点をお伺いしたいです。
私の中では単純な結論があります。「好き」が多い方がいいと。「何が好き?」とたずねられたときに「あれが好き。これとそれも好き。」のように、たくさん答えられる子がいいなと思っています。
小学生では、好きがものすごく言える子と、あんまり言えない子は確かにいるんですよ。そこの違いはやはり体験の量の違いだと思います。
さっきお見せした、「感じる力」がやっぱり弱いと思うのです。理由としては「観る」が、ちょっと少ないからじゃないかなと感じるので、出来るだけいろんな体験をさせてあげると言うことの方が重要じゃないかなと思っております。
好きが今の段階であんまり言えないということであれば、「何が好き?」と聞くのではなく、いろんなことを体験させてあげたらいいと思います。そうすると相対的にあれと比べたらこれが好きみたいなことが言えるようになります。一旦子どもが好きと思い込んでしまうとこれは強い。
好きなことがたくさんあっても否定されるのが嫌で言えない子もいますよね。否定されない、つまり「スピード・ポジティブ・ハイテンション・フィードバック」でお父さん、お母さんが返してくれるっていうのは、暖かい空気感が出ると思います。もちろん、言葉で言えなくても「好き」を心の中にたくさん持っている子でもいいのですが。
3人の子育てをしている母親です。地方在住で、自分の学生時代は全く英語も留学も遠い世界の出来事と思って過ごしました。
今、子どもたちが英語を学び始め、ぐんぐん吸収して行く様子を見て、40代だけど親もステイホームを機に語学にチャレンジを始め、現在4ヶ月目に入りました。
毎日の仕事、育児、家事にくじけそうになります。親世代が学びを習慣化するコツをぜひ教えてください。
素晴らしいですね。『英語の教科書』という本の中にも書いたんですけども、「子どもを変えたければ、まず大人が変わっていきましょう。」と常々思っています。
「じゃあ、大人の変え方ってどうするんですか?」と聞かれたときには、「習い事をしてください。」と言っています。
正頭先生ありがとうございました。
今後も受験研究社では、ご家庭での学びに役立つ情報の発信、学びにまつわる疑問や悩みを考えるためのオンラインセミナーを開催予定です。是非チェックしてみてください!
最後に、今回のセミナーでも話題にあがった正頭先生の著書を紹介させていただきます。
世界トップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書