【第2回】岡本先生が語る!勉強が楽しくなるきっかけってなんだろう?


第1回に引き続き岡本健先生にインタビューをしていきます。


みなさんは賢者たちがなぜその人生を選択したのか、興味がわきませんか。


岡本先生の場合は観光社会学・メディアコンテンツ学を研究されておられますが、そこに至るまでに一体どんなきっかけがあったのでしょうか。


第2回となる今回は、そんな先生の研究分野との出会いや学生時代のエピソードなどにフォーカスしつつ、学びへのきっかけを探りました。


一見すると教育や学問に関係のない話に思えるかもしれませんが、そこにはお子様の学びにつながる重要なヒントが隠されています。


興味が学びにつながる?


お子様が興味を持って何かに取り組まれている姿って微笑ましいですよね。

実は、興味や好奇心といったものは、より深い学びへのトリガーです。


岡本先生が今の研究分野にたどり着くまでにどんな経験をしたのかをお聞きしながら、興味が学びに変わる瞬間を探ってみましょう。


どうしてこの研究分野を選ばれたのですか?エピソードなどあれば教えてください。

どちらのテーマも実際体験して「面白い!」と感じたのがきっかけです。

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アニメ聖地巡礼については、大学院生の時にSNSのニュース記事で興味を持ち、実際に行ってみたのがきっかけです。

現場では、聖地巡礼に来たアニメファンと地域住民のおじいさんが実に仲良さそうに語り合っているのを目撃しました。

話を伺ってみると先ほど会ったばかりで、すっかり仲良くなったと言います。

こんなに幸せな空間があり得るのか、と衝撃を受け研究を始めました。

ゾンビについては、学生時代にふとしたきっかけで見たゾンビ映画がくだらなさ過ぎて、ファンになったのがきっかけです。

最初は「どうしてこんなにくだらないものが次々に作られるのだろう」と思っていました。

しかし、ゾンビ映画をたくさん見ていくうちに 「ゾンビ映画から何かメッセージを読み取れないだろうか」と考え始め、いつしかそれを研究に昇華させようと考えるようになりました。


経験が学びを豊かにする


学びを豊かにしていくためには学生時代にどんな経験をしておく必要があるでしょうか。

学力を向上させるためには、ひたすら勉強あるのみとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、岡本先生が過ごした学生時代は私たちが想像しているようなものではなかったようですよ。


先生は学生時代、どんな生徒でしたか?

コンテンツ作品が好きで、映画やアニメ、マンガ、小説、ゲームなどを楽しんでいました。大学の授業も好きでした。

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下宿生で一人暮らしをしていたこともあって、映画館のレイトショーをよく見に行っていました。

また、レンタルショップに行って映画やアニメのDVDを借りてきたり、古本屋でマンガや小説を買い込んだりしていました。

あとは・・・ゲームも熱心にやっていましたね(笑)

アルバイトも家庭教師や塾講師、引っ越し業、ホテルのフロント、イベントスタッフ、試験監督など様々なものをやりました。

実はこれらの体験が今の仕事にすごく生きています。なんでもやってみることが大切ですね。

大学の授業を聞くのも好きでした。最終課題のレポートも、いろいろと調べた上で自分の考えを書くのが楽しく、大学の図書館で一生懸命書いていました。

その経験は、今、大学生たちに授業をする時にレポートの楽しい書き方を伝えるのに役立っています。



無意味に見えるものが学びを生み出す


保護者の皆さんは、お子様が勉強に関係のないことをしていると、つい注意してしまったりしませんか。

確かに私たちの身の回りにも一見すると勉強に無関係に見えるものがたくさんあります。

でも、勉強に無関係なことに興味を持つことって本当に悪いことなんでしょうか?


第2回の締めくくりとして、岡本先生に学生時代のどんな経験が今のお仕事に役立っているのかを聞いてみました。


今役に立っている、学生時代の勉強ってなんですか?

一見すると「くだらない」と思われるようなものや、一般的には「価値がない」とされているようなものが意外と役に立っていたりしますね。

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私は文学部に所属していましたが、中でも好きだったのは映画の授業です。

中でも香港武侠映画(カンフー映画)の授業が一番印象に残っています。授業の内容は、カンフー映画を大量に見て、先生がどんどん解説してくれるというものでした。

武侠映画は話の展開がかなりワンパターンなのですが、詳しく見ていくと時代を反映していたり、徐々に描き方が変わっていったりと発見がたくさんありました。

これまでそういう視点で映画を見たことが無かったので感激しました。

一見すると「くだらない」と思われるものや、一般には「価値がない」とされているものであっても、深掘りしたり、他のことと関連づけたりすると、新しいものが見えてくるということを学びました。

どんなに「くだらない」と思われるものでも、広く深く調べていけば必ず社会とつながっているんですね。

学びのヒント


岡本先生ありがとうございました。


今週のインタビューでは一見無意味に思えるものに学びのきっかけがあるという点が学びのヒントになりそうです。


もちろん勉強は大切なことですし、お子様の受験を見据えられているご家庭では、受験勉強が必須です。しかし、勉強を重視するあまり、それ以外のことを無意味だとして切り捨ててしまうと、お子様の豊かな経験や学びへの妨げになってしまう可能性もあります。


岡本先生のお話にもありましたようにどんなに「くだらない」と思われるものでも、興味を持って、深く掘り下げていけば、必ず社会へとつながっていきます。


時には、ご自身で興味を持って取り組まれている姿を温かく見守ってあげることも、お子様の成長にとっては大切なことなのかもしれませんね。


おすすめの本


今回の記事ではお子様の興味や関心が、より豊かで深い学びへと繋がるきっかけになるという内容が話題に挙がりました。


その内容に関連して増進堂・受験研究社から発売されている2つの参考書をおすすめさせていただきます。


「小学日本歴史まとめノート」「小学都道府県白地図まとめノート」はどちらも書き込み式で、要点の整理ができる参考書です。


それだけではなく図版やイラストを充実させたことで、お子様に自然と歴史や都道府県への興味を持っていただけるような作りになっています。


日常の何気ない学習がこの本をきっかけにしてより深い学びへと繋がっていくこと間違いなしです。


今回の賢者

岡本 健

近畿大学 総合社会学部 准教授。
1983年奈良市生まれ。北海道大学文学部で認知心理学を学ぶ。
同大学大学院国際広報メディア・観光学院に進学し、観光研究を始める。

博士(観光学)。専門は観光社会学、メディア・コンテンツ学。著書に『巡礼ビジネス』(KADOKAWA)、『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)など多数。

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