【第3回】観光社会学の研究に必要な学力を岡本健先生が徹底解説!

今週も引き続き、岡本健先生にお話を伺います。


本記事の賢者である岡本健先生が『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)にて、観光学術学会の「著作賞」を受賞されました。おめでとうございます!


さて、今回の記事ではいよいよ岡本先生の連載シリーズの核心部分となる内容に迫っていきます。


これまでも触れてきましたが先生の専門は観光社会学と呼ばれる分野です。

観光社会学がどんな研究をしているんだろう?と気になる方は、まず岡本先生の第1回インタビュー記事を読んでみてください。



そして、今週は先生の専門領域である観光社会学で研究者として力を発揮するために、もっと基礎の段階・年齢でどのようなことが求められるのかを探ってみました。


観光社会学にフォーカスした内容にはなりますが、将来何かを研究する仕事に就きたいと考えているお子様の教育を考えるうえで重要な「ヒント」が隠されています。


それでは岡本先生、よろしくお願いします!

観光社会学で必要になる学力や力とは?


早速、この記事のタイトルにもなっている「観光社会学で必要になる学力や力」についてお聞きしていきましょう。


聖地巡礼を研究している岡本先生ですが、一体その研究のためにどんな力が求められるのでしょうか?


観光社会学で必要になる学力・力とはどんなものですか?

本や論文を探し出してきっちり読んでまとめる力。自分なりの「問い」を作る発想力。人から情報を聞き出す力。この3つが主だと思います。

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研究者だけでなく、どんな仕事でも必要な力だと思いますが、「リサーチ力」「まとめる力」「アイデアを出す力」「コミュニケーション力」など、総合的な力が必要です。

「リサーチ力」は、先行研究やデータなど大量の情報を集めてくる力です。

「まとめる力」は、集めた情報をうまく編集し、整理する力です。

「アイデアを出す力」は、自分なりの仮説を考えたり、問題を解決する方法を思いついたりする力です。

「コミュニケーション力」は、調査をする時にインタビューをしたり、研究者同士で協力して書籍を執筆したりする際に重要な力です。

相手の状況を的確に把握し、自分の希望と相手の希望をすり合わせながら、ディスカッションしてより良いものを作り上げていく力でもありますね。


小中学生の内から養える学力・力は?


先ほど岡本先生観光社会学の研究を進めていくうえで必要な力を挙げていただきました。


では、その力を小学生や中学生の内から養うことはできるのでしょうか?また力を養うためにどんな勉強が効果的なのでしょうか?お聞きしてみました。


小中学生に勧めるとしたら、どんな勉強?

とにかく本をたくさん読んでほしいです。「頭でっかち」になんてそうそうなりません。心配せず読んでください。

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とにかく色々な本をたくさん読ませてあげてください。

先生方やご家族のおすすめ本も良いですし、それ以外のものもどんどん読む機会を与えてください。

良い本と悪い本は他人が決めるものではありません。

お子様がたくさん読んだ上で「こういう本が好きだな」「これは嫌いだけど役に立つな」など、 自分自身で判断していくものです。

よく「本ばかり読んでいると頭でっかちになってしまう」と心配する人がいますが、筋トレをする前から「筋肉ムキムキになってしまったら困る」と言っているようなものです。

大丈夫です。そう簡単には頭でっかちになんてなれません。安心して本をどんどん読ませてあげてください。

小中学生におすすめの本は?


先ほど岡本先生から「とにかく本を読むことが大切」というお話がありましたが、それについてもう少し踏み込んでいきましょう。


第3週の締めくくりとして、観光社会学に興味のある小中学生のお子様におすすめの本を伺ってみました。


小中高生にむけて、おススメの本や参考書などあれば教えてください。

学校の教科書や資料集がおすすめです。読み込むと色々面白いことが書いてあります。ボロボロになるまで使い込みましょう。

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お子様にとって最も身近な学校の教科書や資料集には面白い情報がたくさん詰まっています。

「テストのため」にはもちろんですが、そうでなくても面白がって読んでみましょう。気になる項目があったら、より専門的な本を読んでみるとさらに理解が深まります。

学校の先生や図書館の司書の方々に質問してみると、いい本を紹介してくれます。質問してみるようお子様にアドバイスしてみてください。

「本の探し方」が分かると、世の中の様々な問題に対して自分なりの答えを作ることができるようになります。

大学では、自分の好きな研究を目いっぱいやれます。お越しをお待ちしております(^^)

学びのヒント


岡本先生、今週もありがとうございました。

観光社会学に限らず、将来何かを研究する仕事に興味を持っているお子様の教育のために役立つヒントがたくさん散りばめられていたのではないかと思います。



今回岡本先生が挙げられていた4つの力を「学びのヒント」として最後に整理しておきましょう。


  • リサーチ力
  • まとめる力
  • アイデアを出す力
  • コミュニケーション力

この4つの力は研究者に限らずともお子様が社会でご活躍されるうえでは欠かせない力になってきます。


これらを養うために先生は、とにかく本をたくさん読むことを推奨されていましたね。


以前に塾ソムリエの西村先生にも「本の選び方」についてお伺いしましたので、そちらもあわせて読んでみてください。



様々な本を読んでいることは、将来きっとお子様の「生きた力」として役立つはずです。


感受性豊かなこの時期に、お子様に読書の機会を少しでも多く与えてあげられるといいですね。


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どちらの本も日常の何気ない学習から、お子様がより深い「学び」に取り組めるような設計になっている参考書です。


岡本先生も「教科書や資料集をボロボロになるまで読み込むことが大切」というお話をしてくださいましたが、それをぜひこの本で実践してみてください。


今回の賢者

岡本 健

近畿大学 総合社会学部 准教授。
1983年奈良市生まれ。北海道大学文学部で認知心理学を学ぶ。
同大学大学院国際広報メディア・観光学院に進学し、観光研究を始める。

博士(観光学)。専門は観光社会学、メディア・コンテンツ学。著書に『巡礼ビジネス』(KADOKAWA)、『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)など多数。

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