【第3回】小学校から養える?航空宇宙工学を研究するために必要な力を徹底解説!

次々に打ち上げられるロケットたち!すごく楽しそうですね!


今週も引き続き千葉工業大学工学部准教授の和田豊先生にお話を伺っていきたいと思います。


前回の記事では、先生の学生時代のお話を伺いながら、興味や憧れが勉強のモチベーションにおいては非常に重要であるという「学び」を得られたように思います。


詳しくは以下のリンクからご覧ください。



そして第3回となる今回は和田先生に航空宇宙工学を研究するために必要な力についてお話を伺っていこうと思います。


とりわけ小学生や中学生の頃から取り組めることという観点で伺っていきます。ロケットに興味のあるお子様のいらっしゃる保護者の方は必見ですよ!


それでは、和田先生お願いいたします!

■ 航空宇宙工学を学ぶために必要な力って?


ロケットに興味があって、将来的には航空宇宙工学を研究してみたいというお子様はもちろんいらっしゃると思います。


しかし、ただ理科が得意であれば良いのか?と言われると、きっとそうではないと思います。


まずは和田先生に航空宇宙工学を研究するには、どんな力が必要なのかを率直にお伺いしてみました。


先生の専門領域で必要になる学力・力とはどんなものですか?

良く観察し,なぜそうなっているのかを見抜く力だと思います。少しの違いに気が付ける力が必要です。

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基本的な数学や物理などは必要になる他,ロケットは総合工学なので大学の工学部で学習する4力(機械,材料,流体,熱)の習得が基礎となります。

私はさらにそこから燃焼工学と言う分野と化学工学と言う分野に特化して研究を行っています。

また実験を基本とした研究スタイルのため,実験時の観察力はとても大切な力になります。

実験中にちょっとした違いに気が付くことが出来るかどうか,または,実験結果を見て,これまでとの違いや,差を見つけることが出来るか,が大切になります。

そして,それがなぜそうなったのか,を考え,仮説を立ててそれを再度確かめていくためにはどのような実験を行えばよいかを考えだしていく,ことも求められます。

■ 小中学生の頃から養える力って?


先ほど、和田先生にいくつか求められる力を挙げていただきました。


次に、この力を将来的に身につけていくために、小中学生の頃からできる準備や勉強があるかどうかについてもお伺いしてみました。


小中学生に勧めるとしたら、どんな勉強?(内容・勉強法・心構えなど)

小中学校の学習内容は,科学技術の基本です。それをマスターすると新しいものを創る力が身に付きます。

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小学校や中学校で学ぶ内容はすべての基本です。

まずはこの基本がきちんと頭の中に入っていないと自分の頭で考えるということが出来るようになりません。

最近は,電卓もインターネットも身の回りにあり,いつでも利用することが出来ます。

しかし, 電卓を使うことに慣れてしまい、自分の頭の中で計算する力が養われていないと、ざっくりとした計算から現象をイメージすることが出来なくなってしまいます。

そしてインターネットで漢字を調べたり,用語を調べてばかりだと,自分の文章として外にアウトプットをすることが出来なくなります。

インターネットは便利なツールですが,それに頼り切ってしまうと、自分の頭を使わなくなってしまうのです。

自分の頭は非常に便利なツールです。

それ(自分の頭)を便利に使うためには,できるだけたくさんの事,多くの事を知り,計算方法を知り理解しておくことが,新しいものを生み出すための基礎になります。


■ 小中学生におすすめの本や参考書は?


では、もっと具体的なところまで踏み込んでいきましょう。


先ほどは、小中学生の内に基礎学力や知識をしっかりと身につくようにすることが大切というお話でした。


では小中学生が航空宇宙工学の研究を見据えて、読んでおきたい本や参考書などはあるのでしょうか。


小中高生にむけて、おススメの本や参考書などあれば教えてください。

科学の歴史をぜひ勉強してください。科学の歴史を知ると物理の基礎や数学の基礎が楽しくなります。

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普段の学校で学習する際に用いる教科書の他,ぜひ科学の歴史を紹介している本を読んでみてください。

もちろん,小学生には小学生が学習する範囲があり,中学生や高校生にもそれぞれ学習の範囲があります。

それぞれの範囲の中で構わないので科学が生まれてきた歴史を紹介している本を読んでみてください。

どの法則がどのような時代に,どのような人たちが考え出したのか,見つけ出したのか,その当時の時代背景と共に理解していきます。

すると、学校で学ぶさまざまな理数系に出てくる方程式や物質の名前などが一定のつながりを持ち現代に至っていることが見えてくるはずです。

■ 学びのヒント


和田先生、ありがとうございました。


今回は和田先生に航空宇宙工学を研究するために必要な力と、それを身につけるために小中学生の頃に何ができるのかについてお答えいただきました。


「学びのヒント」としては、「新しいものを生み出すためには、インターネットに依存しすぎない基礎学力・教養が大切である」という点が挙げられます。


近年、インターネットはどんどんと便利になり、デバイスの発展により、いつでもどこでも使えるようになりました。


しかし、だからと言ってインターネットに頼れば良いからと基礎学力や知識の涵養を怠ってしまうと、新しいものを生み出すことはできません。


クリエイティブなタスクをするためには、その前提条件として知識や技能が必要とされるのです。


お子様の将来の選択肢を広げるためにも、まずは年齢や学年に応じた学力を1歩ずつ身につけられるようサポートしてあげてください。

■ おすすめの本

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今回の賢者

和田 豊

千葉工業大学工学部准教授。
千葉工業大学惑星探査研究センター非常勤上席研究員を併せて務める。

和田先生の詳しい情報はこちらから